Electron勉強最中でしたが、急にM3 MacBook Airが発表されたので衝動買いして一時中断。今まではTimeMachineでまるっと移行していましたが、心機一転クリーンインストールすることに決めました。徐々に無線環境を作っていきます。
新マシーン | 旧マシーン | |
---|---|---|
モニタ | MBA 2024 15インチ(2880 x 1864) | MBP 2019 16インチ(3072 x 1920) |
CPU | Apple M3チップ (8コア) | Intel Core i9-9980HK (8コア/16スレッド) |
RAM | 24GB | 32GB |
SSD | 1TB | 1TB |
内蔵GPU | Apple M3チップ (10コア) | Intel UHD Graphics 630 |
外部GPU | なし | AMD Radeon Pro 5500M (8GB) |
USB-C | 左2つ | 左2つ、右2つ |
冷却ファン | なし | あり |
重量 | 1.51kg | 2.0kg |
4年ちょっと使用したIntel MacBook Pro から M3 Air に変更。一部スペックダウンしており、ファンレスなので高負荷がかかった時が少し心配ですが、今のところ発熱やスペック不足は感じません。
Hamlog + hQSL を Mac で動かす
さっそく、MacBook AirでHamlogを動かす環境を作っていきます。WindowsアプリはPallarels Desktop上で動かしたWindowsで動かすことが多いと思いますが、今回はWineskinをいれて直接Macで動かしたいと思います。
1. Rosseta2をインストール
Wineskinを入れるために、まずRosseta2をインストールします。Intel mac用にビルドされたアプリをAppleシリコン(M3)で動かすためのソフトです。アプリケーション – ユーティリティ – ターミナル を起動して、以下を実行します。
% sudo softwareupdate --install-rosetta --agree-to-license
2. HomeBrewをインストール
Wineskinをコマンドラインインストールするために、HomeBrewをインストールします。
% /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
3. Wineskinをインストール
% brew tap gcenx/wine % brew install --no-quarantine unofficial-wineskin
4. Wineskinを設定
– アプリケーション – Wineskin Winery を起動します。
– 「+」を押して、WS11WineCX64Bit23.7.1 を選択、「Download and Install」 – 「OK」をクリックします。
– Engineのインストールが完了したら「Update」- 「OK」をクリックしてWrapperをインストールます。これでWineskinのインストールは完了です!
5. Hamlog(+ hQSL)ランチャーを Winskinから起動
通常はここでHamlogをWineskinから起動するようにすればHamlogだけなら使えるようになるのですが、hQSLを使おうと思うと、Hamlogと同じフォルダ内にhQSLを入れないといけないのでちょと厄介です。そこで拙作のHamlog( + hQSL)ランチャーを先にWineskinに登録してから、その中にHamlogとhQSLをインストールするという荒技を使います。
怪しいソフトですが、よかったらお使いください。
6. HamlogランチャーをWineskinに登録する
– アプリケーション – Wineskin Winery を起動します。
– 「Create New Blank Wrapper」をクリック、hamloglaunch .app と入力して「OK」をクリック。作成にちょっと時間がかかります。完了したら、「View Wrapper in Finder」をクリックします。
– Finderに表示された hamloglaunch を開き、「Install Software」をクリックします。
– 「Copy a Folder Inside」から、さきほどダウンロードしたZipを展開してできたHamlogフォルダを選択してWinesikinを閉じます。
再度hamloglaunchをダブルクリックするとHamlogランチャーが起動してくるので、「Turbo Hamlog 」か「hQSL」ボタンをクリックしてみてください。まだインストールしていないので Error がでれば、ここまでのセットアップは成功です!起動確認ができたら、一旦アプリを閉じます。
7. Hamlogをインストール
– ハムログのページからZip版をダウンロードして展開します。もしくは、すでにWindowsで動いているものがあれば、Hamlogフォルダごと Macのデスクトップに持ってきておきます。
– 先ほどWineskin WineryからFinderで開いた hamloglaunchを右クリック「パッケージ内容を表示」、drive_c – Program Files – Hamlog の中に、先ほど作った(もしくはWindowsからコピーした) フォルダの中身をコピーします。
– 再度hamloglaunch を開いて、「Turbo Hamlog」 をクリックしてみてください。QSOデータがオープンできないと言われたら、新規作成するか、今まで使っていたmstファイルを指定します。
これでHamlogが起動できるようになったと思います!
8. 文字化けを修正する
HamlogはWindwosフォントを指定して作られているため、ほとんどの画面で文字化けが発生するようです。とりあえず日本語で見れるようにレジストリ設定をします。
– hamloglaunchを右クリック「パッケージ内容を表示」、Wineskinを開き「Advanced」をクリックします。
– 「Tools」タブの「Resistry Editor (regedit)」をクリックして、レジストリエディタを開きます。
– HKEY_CURRENT_USER – Software -Wine – Fonts で右クリック、新規(N) – キー(K)で、「Replacements」キーを新規作成します。すでにある場合は作らなくて良いです。
– HKEY_CURRENT_USER – Software -Wine – Fonts – Replacements で右クリック、新規(N) – 文字列値(S) で、「MS UI Gothic」を作ります。MS UI Gothicをダブルクリックし、値に「ヒラギノ角ゴ W3」を入力します。
– レジストリエディターのメニューバー – レジストリ(R) – 終了(X)で終了します。
これでもう一度 hamloglaunchからTurbo Hamlogを起動すれば、とりあえず日本語が表示されると思います。微調整はお好みで。
9. hQSLをインストールする
– hQSLのサイトからZip版をダウンロードします。Zip展開後、hamloglaunchを右クリック「パッケージ内容を表示」、drive_c – Program Files – Hamlog の中にZip 展開した中身をコピーします。すでにWindowsで設定されている方はHamlogフォルダごと移してあれば特に何もしなくて大丈夫です。
これでhamloglaunchからhQSLを起動すれば起動すると思います。Hamlogからユーザーリストダウンロードや送信、受信フォルダ設定、メールアドレス設定などはWindowsと同じなので割愛します。
だいぶ端折ってしまいましたが、無事M3 MacBook Airで Hamlog + hQSL が動作するようになりました!
※注意事項(Windowsとは違った不具合的な動き)
– ログ入力時、時刻入力の修正がWindows同様にはできません。一度、マウスのドラッグかShift+→で変更したい時刻を選択状態にしてから入力する必要があります。交信時にリアルタイムで入力する場合は気にする必要はありません。 → 普通に動作するようになってました。
– メニューから開くウィンドウが、アプリ起動後1回しか開けません。2回目以降はクリックしても無反応。こうなったら、一度Hamlogを終了して、再度hamloglanchから起動し直してください。