リアルタイム イコライザーソフトを使ってみた

無料のイコライザーソフトを見つけたので使ってみました。Equilizer APOというドイツ製(たぶん)のソフトです。周波数やゲインの微調整が自由自在にできて便利です!一旦ONにしておくとアプリを落としていても設定は有効みたいです。(唯一の不満は、間違えて「―」ボタンを押すとせっかく登録した設定が消えてしまうことくらいでしょうか)

私は基本的にリモート運用しかしていないので必ずPC経由で音声を聞きます。このためPC上で動くイコライザーはベストマッチしました。

試しに、+10dBのCW用オーディオピークフィルタを適当に作って、かけてみました。Rigのセッティングは、IC-7700のオーディオスペクトラム(2)で紹介した、以下のセッティングにしています。

  • BW 500Hz / Roofing 6kHz / Soft
  • NR ON(30%くらい)
  • Pre Amp OFF
  • RF GAIN 80%くらいに絞って、台形が目立たなくした
  • AF GAIN最大
equalizerAPO
+10dB APF

 

RFgainLow2
RF GAIN 80% / NB 30% ノイズフロア

 

夜間の14MHzを聞いてみた感じをアップします。ヘッドフォン出力をPCに取り込んで、リモートで聞いたものです。台形を目立たなくしたことで、巷で言われている「コー」という低周波ノイズは比較的目立ちにくくなったと思います(ボリュームを大きくすると聞こえますけど…)。強い信号に埋もれた弱い信号もまあまあ聞き取れていい感じかと思います。

 

最後に比較的弱い信号。一応聞き取れます。

IC-7700のオーディオスペクトラム(2)

IC-7700のオーディオスペクトラム(1) ではRF Gainについて触れましたが、それ以外に「NR」がかなり効果的です。

nr50per300Hz
300Hz, RF GAIN MAX, NR 50%
nr50per500Hz
500Hz, RF GAIN MAX, NR 50%

CW帯域内のノイズが10dBくらい下がり、CW Pitch周波数(この例だと600Hz)近辺はさらに20dBくらい下がるという結果が得られました。私の環境は田舎なのでノイズは少ないほうかと思っていましたが、それでもNRの効果は絶大です。逆にNBは効いた試しはありません。。。NRは0-100%で可変できますが、50%以上にしても効果は変わりませんでした。

NRを入れた状態でRF GAINを絞ると、NR OFFよりもゲインが高い状態でノイズフロア近辺まで落ちますので、より高感度で受信ができます。

 

まとめると、

  • CWをやるときは、まずNR(10%-50%)を入れましょう。S/Nが全然違います

→ただしDXみたいにに弱い信号だと逆に信号がなまってしまって聞きづらい時があるので時と場合で使い分け必要です

  • RF GAINを絞って、「コー」というCW帯域内のノイズが気にならなくなるように調整しましょう

→ハイバンドなど信号が弱いときは適宜Pre Ampを入れたり、RF GAINを上げて調整します。ただ、RF GAINは最大でも90%くらいが「コー」が気にならなくてよいのではないかと感じています。

  • AF GAINを上げて、聞こえやすい音量にしましょう

→オーディオフロアノイズが気にならない程度に。・・・実はこれが一番大事かも

オーディオフロアノイズが小さいのであれば、ガンガンAF GAINを上げて、RF GAINを下げるということができますが、実際にはすぐにフロアノイズが目立ってきてしまいそれほどAF GAINを上げられません。私はIC-7700をほとんどリモートでしか利用していませんが、LAN直接出力とヘッドフォン出力の2つのフロアノイズを比較してみました。

なんと、LAN出力のほうが10dBもフロアノイズが小さいです!ということはS/Nが10dBも良いということになります。LAN出力からCWサイドトーンが出ないので、しかたなくヘッドフォン出力を聞いていますが、できたらLAN出力を聞きたいところですね。(※ヘッドフォン出力をPCに取り込んでいるのでそのノイズの可能性あり。直接ヘッドフォンで聞くのであれば差はないかも?)

 

audioNoise_7700
IC-7700 LAN直接出力 フロアノイズ
audioNoise
IC-7700 ヘッドフォン出力 フロアノイズ

 

 

最後に、IC-7700がここまで叩かれるのは、オーディオ段に小手先のチューニングを加えずに信号を忠実に再現して出力しているためかもしれませんね。つまり音質ではなく了解度を求める通信用としてはもう少しやりようがあるかもしれません。

例えば、再現性は失われますが、オプションで1/fノイズをキャンセルする逆特性のディジタルフィルタが入れられれば、より了解度を改善できそうな気がします。(あとNRで真ん中がくぼんだようなf特ですが、レベル調整でフラットにもできたほうがいいんじゃないかと思いました。確証はありませんが、これが「コー」の原因の一つだったりして??)

とはいえ、フロアノイズは以前使用していたRigに比べれば格段に小さく静かなのは確かですので、巷で言われているほど聞こえないということはないですね。むしろトータルバランスに優れたいいリグだと思います。LAN経由でCWサイドトーンが送れない以外は・・・(しつこい hi)

IC-7700のオーディオスペクトラム(1)

IC-7700はフィルタを入れて帯域を調整しても「コー」とか「カー」とかバックグラウンドノイズが大きくて、弱い信号の受信ができないというレビューが目立ちます。

実際どうなのか、オーディオスペクトラムが見れるフリーソフトを使って、確認してみました。使用したのはWave Spectraというソフトです。

 

結論から言いますと、RF GAINを最大にしていると確かに「コー」というノイズが目立ちます。これはCW Filter帯域内(例えば350Hz-850H)のノイズが持ち上がっているためのようです。

default300Hz
300Hz / RF GAIN MAX / NR OFF
default500Hz
500Hz / RF GAIN MAX / NR OFF

 

よくよく見ると低域へ行くほどノイズが増えるスペクトル(1/fノイズかな?)になっていますので、低域ノイズ「コー」が目立っていそうですね。500Hzのフィルタを入れた時の例だと、350Hzと850Hzで10dBもノイズレベルが違います。

 

このノイズを目立たなくする一番簡単な方法は、以下の通りです。

  • Pre Ampを切る
  • RF GAINを絞る
  • AF GAINを上げる

Pre Ampを切って、RF GAINを下げることで、突出した台形部分のノイズをフロアレベルまで下げます。その後AF GAINを上げて全体的に持ち上げてあげればほぼフラットな特性になりノイズが目立たなくなります。

※これ、結構知られているやり方かもしれませんが、ALL JAコンテストやKCJ TOP BANDコンテストなど、ローバンドでkW局が250Hz間隔で並ぶようなコンテストでとくに威力を発揮します。AF GAINは右へ回しきり、RF GAINでボリューム調整という、普通?とは逆のやり方です。ハイバンドなど信号が弱いときはある程度RF GAINを上げないと厳しいと思いますが、ローバンドで信号が強いときはS/Nが上がるのでお勧めです。

 

ちなみにオーディオノイズフロア。RF GAINを絞って、AF GAINを上げた時に目立ってくるノイズです。400Hz以下全域と、ここには出していませんが、ちょうど1kHzと2kHzに小さなノイズが出ています。

audioNoise
RF GAIN ゼロ, オーディオノイズフロア