以前、Eclipseを用いたRuby on Rails開発環境構築のご紹介をしましたが、Aptana Studio 3 の Standalone版の方が軽くて使いやすいようです。UIもEclipseとほとんど同じです。
しかし、何度インストールにトライしても「予期しない理由云々…」というエラーが出て起動しないので、あきらめて、ご紹介しましたEclipse + Aptana Studio 3プラグインの組み合わせでしばらくいじっていました。
ところが最近Eclipseの調子が悪く(エラーでEclipseが起動しなくなってしまう現象が発生)2回も開発環境を入れ直ししましたので、3回目のエラーで見切りをつけてAptana Studio 3 Standalone版をなんとか動かそうと再調査、うまく動きましたので報告します。
El Capitanまではエラー報告がないのでどうやら「予期しない理由」のエラーは、Sierra 以降で起こるようです。
以前の投稿と半分以上重複しますが、一連の流れの中で紹介します。
1. Xcodeをインストール
3. Homebrewを入れるための 2. Command Line Tools for Xcode を入れるために、Xcodeをインストールします。
2. Command Line Tools for Xcode をインストール
ターミナルを起動して、以下のコマンドを実行し、立ち上がったダイアログからインストールします。
$ xcode-select --install
3. Homebrewをインストール
続いて、ターミナルから以下のコマンドを実行します。途中でパスワードの入力を促されますが、しばらくするとインストールが完了します。
$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
4. rbenvと目的のバージョンのRuby、Railsに必要なgemをインストール
Macでは、Ruby 2.0.0がデフォルトですが、ここで目的のバージョンのRubyを入れておきます。rbenvというのはRubyのバージョンを管理するためのツールらしいです。今回Rubyは2.3.3を使用することにします。gemはコマンドが短いのでついでにここで入れてしまいます。
続いて、ターミナルから以下のコマンドを順に実行していきます。
$ brew update $ brew install rbenv ruby-build
$ rbenv install 2.3.3 $ rbenv rehash $ rbenv global 2.3.3
$ gem update --system $ gem install bundler $ gem install rails $ rbenv rehash
5. Java for OS X 2017-001をインストール
あとで入れる、Aptana Studio 3 に必要なJavaをここからダウンロードしてインストールします。Java 6が必要らしく、旧版を入れないと動かないみたいです。
6. セキュリティ関係の設定をしておく
Sierraからよりセキュリティにうるさくなったらしく、初期設定ではAptana Studio 3 が動きません。まぁ、ここにハマったわけですが。。。
-1. アプリケーション−ユーティリティ−ターミナルを起動し、コマンドラインから以下を実行します。パスワードを求められますが、自分のアカウントのパスワードを入力します。
$ sudo spctl --master-disable
-2. システム環境変数−セキュリティとプライバシーを開き、ダウンロードしたアプリケーションの実行許可を「すべてのアプリケーションを許可」に設定します。
※ここの回答に助けられました。ありがとうございます!
7. Aptana Studio 3 Standalone版をインストール
ここでようやくご本尊の登場です。ここからAptana Studio 3 の Standalone版 をダウンロードし、インストールします。
アプリケーション−Aptana Studio 3−AptanaStudio3を起動してみてください。「予期しない理由」云々が出ずに起動すればとりあえずはインストール成功です!
8. Aptana Studio 3 Standalone版を日本語化しておく
英語が苦手な人(私を含め)は、日本語化しておきましょう。
-1. ここからPleiades プラグインをダウンロードし、展開します。最新版でも安定版でもお好きな方をどうぞ。
-2. 展開し、pluginsの「中身」を アプリケーション−Aptana Studio 3−plugins の中にコピーします
-3. featuresの「中身」を アプリケーション−Aptana Studio 3−features の中にコピーします
-4. アプリケーション−Aptana Studio 3−AptanaStudio3 を右クリック(もしくは二本指クリック)し、「パッケージの内容を表示」をクリックします
-5. アプリケーション−Aptana Studio 3−AptanaStudio3−Contents−MacOS−AptanaStudio3.ini をCotEditorなどのエディタで開いて編集、最後の行に以下を追加して保存します。
-javaagent:/Applications/Aptana Studio 3/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
viが使える人は、ターミナルを開いて編集しても良いです。
$ vi /Applications/Aptana\ Studio\ 3/AptanaStudio3.app/Contents/MacOS/AptanaStudio3.ini