IC-7610 購入しました

IC-7610 購入しました。先週問い合わせをしたときは予約のないお客様は1~2か月程度と言われていましたが、なんと発売から1週間以内に届いてしまいました。早すぎてこちらの心の準備ができてませんhi

9/29(金)20:30頃に上田市の自宅に着いたので、開封することなくそのまま車に積み込み北上、実家の飯綱町に仮設置してきました。

 

やったこと

・IC-7700に接続されているケーブル類を移行。ACC1とACC2、CI-Vはコネクタが共通なので、挿し替えるだけで移行OK。IC-PW1連動もすんなりいきました。

・IC-7700で使えていてIC-7610で使えなくなったケーブルはSPDIF×2本と、RS-232C。これらはUSBケーブル1本に置き換え。他、ケーブル変更しないといけなくなったのはディスプレイの外部出力ケーブルで、もともとVGA – VGAケーブルをPCのキャプチャボードに取り込んでいましたが、IC-7610はDVI-Dに変更されてしまったのでDVI-D – HDMIケーブルに変更しました。キャプチャボードがVGAとHDMI両方に対応していたのでケーブルの買い足しだけでOKでした。キャプチャ画面とIC-PW1のメータをWebカメラで撮影したものをOBS Studioで結合して、リモートで機器の状態を見れるようにします。

・IC-7610はIC-7700と同様にRX-IOがついていて素晴らしいのですが、IC-7700にあったプリアンプ駆動用の12V電源出力がありません。これは仕方ないので外から供給してあげる必要があります。ただ後述しますように、プリアンプONでOVFが点灯してしまうので、外付けプリアンプはそもそも不要かもしれません。

・IC-7700からIC-7610への変更で不要となったケーブルで一番大きかったのは、ヘッドホン出力-PCのマイク入力ケーブルです。今までACCからもLANからもSPDIFからもCWサイドトーンが出なかったので、リモートの受信音声はこのケーブル一本に頼っており、ノイズは乗るし、AFゲイン位置によって音量が変わってしまいストレスを抱えていましたが、IC-7610ではUSBにCWサイドトーンが重畳されるようになったことでようやく解放されました。このケーブルをなくすためだけに30万も払ったわけですが、アホすぎますね。

・最後にLANケーブルを挿し替えてIC-7700からのリモート移行作業。IC-7610のLAN設定と実家のルータ設定、クライアント側のRS-BA1設定変更。なんら問題く一発で動作。やっぱりICOMのリモート環境はよくできている。

 

雑感

今回は時間が無く30分くらいしか触れていなく、仮設置ということで実戦での受信性能のレビューができず申し訳ありませんが、思ったことを少し書いてみます。

・まず、小さい、軽い。IC-7700はでかくて重くて、箱から出すだけでも非常に苦労しましたが、これであれば気軽に設置できます。

・ICOMからの回答通り、USB経由でCWサイドトーン出ました!まだリモートで聞けていませんが、第一段階はクリア。LANからはやっぱりCWサイドトーン出ませんでした。ICOM開発ご担当者様、今後のバージョンアップでLANもUSB同様にBEEP ON/OFF機能追加を強く望みます。

・OVFについて:巷で騒がれているOVFですが、どのバンドでもプリアンプ2を入れるとOVFが点灯してしまう(プリアンプ1は点いたり点かなかったり)。プリアンプOFFであればどのバンドでも問題なし。DIGI-SELを入れると、例えば7MHzのCW場合7.1MHz以上のノイズレベルが下がるのがバンドスコープを見てわかりましたが、7MHz CW帯域内の近接した信号のOVFに効くかは不明。ただ、今のところOVFが点灯しても受信に支障はなさそうですね。詳細はコンテストに投入して確認が必要です。

・近接信号について:14MHzで比較的弱い信号を聞きながら、IC-7700(200W送信)+ダミーロードで当該周波数±500Hzを行き来してみました。フィルタ250Hzの状態で、受信周波数から300Hz以上離れていればまあまあ聞こえましたが、多少抑圧を受けます。RMDRが素晴らしいという触れ込みなので期待してみましたが、強力な近接信号がいればさすがにノーダメージでは済まなそうです。IC-7700で逆の試験をしてみようと思いましたが時間が無く断念。別途確認が必要。

・気づいたUIのダメな点:ボタンの配置や操作性は完全にIC-7700に軍配。よく使うFILTERやAPFのキーが背の高いつまみの間に入っていてすごく押しづらい。また、LCD下のキーがIC-7700より少ないのはしょうがないですが、MP-W、MP-Rなんていう誰が使うかよくわからない無駄なキーが目立っている。このへんはテンキー下あたりに持って行って、もうちょっと設定関係の優先度をあげたほうがよかったのではないかと思ってしまいました。DIGI-SELを売りにしているわりに3アクションくらいしないと触れない。IC-7700と比べるとつまみ類の質感やガタつき、回し心地がプラスチッキーで若干おもちゃっぽい(性能に影響はないですが)。いまさらながらIC-7700のUIの使いやすさに気づいてしまったかもしれません。UIは値段相応かな。ただリモート運用がほとんどなので、コンテストで使い物になるのを確認できれば私にとってIC-7610はちょうどいいスペックのリグです。

・IC-7610だけではなくICOM機全般ですが、CWサイドトーン音量を変更するのが階層が深すぎて大変なので(IC-7610ではなんと5階層!これは取説見ないと到達すらできません)、MULTIキーあたりで変えられるようにしてほしい(可能であればKEY-SPEEDと同レベルの優先度で専用つまみが欲しい)、AFゲインにCWサイドトーン音量が追従するのをOFFにする機能を追加してほしい。

・私は手を出していませんが、父親のほうがディジタルモードの設定にはまっている様子。SPDIFがなくなってUSBになったこと、仮想COM周りでまだうまく動かないらしいです。ディジタルモードメインでIC-7610導入予定の方はご注意ください。

 

IC-7700の上に仮設置。リモートで状況を確認するためのキャプチャ画面とPW1のメータ(左)

 

今回は免許状の指定事項に変更がないので届出になると思いますが、第二送信機にIC-7610の追加→第一送信機のエキサイタに移動して第二エキサイタとして追加(第二送信機は撤去)→第一送信機の第一エキサイタからIC-7700の撤去(本当に撤去するかは未定)という順に、工事設計を変更していく予定です。IC-7700 のときもそのようにやって、検査なしで1kW局のエキサイタの取り換えができました。

 


2017/10/1 追記

とりいそぎ電子申請liteで、第二送信機へIC-7610の追加の届出をしました。これで一応使えるようにはなりましたが、今回は100W技適機の単純追加なので、まだ1kWとリモート送信はできません。

受理されたら次のフェーズで1kWの第一送信機のエキサイタとして編入(IC-7700とIC-7610の切替 + IC-PW1)&第二送信機撤去、そしてリモートの届出をします。今月中にはここまでいけるかな?

 

 

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