10/1に届出をしたIC-7610技適機の単純追加ですが、10/24に受理されている事に気づき、昨日やっと、1kWとリモートの変更届を出しました。これでようやく電波を出せます!

(8月半ばにTSSに出した、移動局の開局申請は未だに音沙汰なし。一度メールで催促しましたが一度も返事なし。いったいどうなってるの??)

 

購入して以来、忙しくてほとんど触れていませんでしたが、少し触って気付いた点をまとめておきたいと思います。

 

IC-7700との比較

・微弱信号の受信:IC-7610 ≒ IC-7700

CWもSSBともに、ほぼ互角に感じました。どっちかが聞こえて、どっちかが聞こえないと言うことはなかったです。

 

・強近接信号の受信:IC-7610 > IC-7700

250Hz ソフトのフィルタで鳴き比べ。IC-7610の方が若干近接信号に強いですね。同じ部屋内で互いにダミーロード+100W送信をして受信を妨害してみましたが、受信対象局が599程度の比較的強い信号であれば200Hz離調で問題なく聞こえます。IC-7700も200Hz程度から聞こえますがキークリック音が気になりました。全く影響がなくなるのがIC-7610で500Hz離調、IC-7700で1kHz離調くらいな感じでしたので、それなりに有意な差を感じました。ただIC-7610はキークリックは少ないですが、抑圧はそれなりに受けるので、無防備にkW局の真横を陣取ることはお勧めしません。

 

・操作性:IC-7610 << IC-7700

当たり前ですが、大きくてつまみの多いIC-7700の方が操作しやすいです。IC-7610はモードの切り替えや、メータ切り替え、TS切り替えなどを画面をタップしないといけないのはちょっと違和感があります。JTとかデジタルモードをやる場合、送信電力変更が2アクションなのも微妙。CWサイドトーンやストレート−キーヤー切り替えなどのCW関係の設定が5アクションくらいなのは結構我慢できないレベル。せめてCWモードの時はMULTIから呼び出せるようにならないものだろうか(この辺はIC-7700も似たようなものですが)。。ガラケーが廃れてきてスマホに移行されてきているのでだんだんと違和感はなくなってくるのでしょうが、やっぱり1機能1ボタンの方が直感的で好きです。

 

・リモートでの操作性:IC-7610  ≒  IC-7700

RS-BA1でのレスポンスは同等で、どちらも非常にいい感じです。RC-28で周波数を変えるのはほとんど現地にいるのと変わらないレスポンスです。LAN直接接続だからこそなせるレスポンスです。IC-7300だとPCを介さないといけないので、こうはいかないはずです。

 

・ACCなどの外部端子からCWサイドトーンが出る:IC-7610 > IC-7700

IC-7700はACCやSPDIFからCWサイドトーンやビープ音が出ませんでしたが、IC-7610はACCからもUSBからも出せます(LANだけ出ない)。リモートでCWをやるのであれば、IC-7610の方が便利です。

 

・作り:IC-7610 << IC-7700

これも当たり前ですが、IC-7700のほうが作りが良いです。IC-7610はAFゲインつまみのがたつきや軽さが安っぽい感じ。ただ、機能には影響ありません。メインダイヤルはガタツキもなく問題ありません。ちなみにIC-7700はメインダイアルのゴムを自分ではめるのですが、それに隙間ができてしまい正直それなりの出来です。購入当時ICOMに確認しましたがそんな程度のものということ。

 

・空中線電力 ・アンテナ端子数:IC-7610 < IC-7700

言うまでもありませんが、IC-7610:100W、IC-7700:200Wです。ベアフットでやる方には結構有意な差になると思います。また、IC-7700はアンテナ端子が4個あるので便利です。アンプを使う人にとっては、どちらもどうでも良い差ですが。それよりIC-PW1にもっとアンテナ端子を増やして欲しいです。リモートだとアンテナ切り替えが面倒なので。。

 

・デュアルワッチ:IC-7610 >> IC-7700

IC-7700はデュアルワッチ機能がないので、IC-7610の勝ち。ただ、リモートでデュアルワッチを使う機会はそうそうないので、私は特に気になりません。リモートだとRITが使えないのでSPLIT機能で代用しているのですが、デュアルワッチはあったらよいなくらいな機能です。DXをメインにやられている方には重要かもしれません。

 

ということで、IC-7700との比較の結果、トータルスペックとしてはほぼ互角ですが、「リモートがメインでかつ、1kWのアンプを持っているのであれば、IC-7610の方がやや優秀」という結論となりました。リモートではなく直接つまみを回したり、ベアフットで運用する機会が多いのであれば、IC-7700も捨てがたいです。

 

 

その他、IC-7610の課題

・送信に入る直前にボツ音が発生

リグの前でオペレートする場合はリレーの音とかぶるのであまり気にならないかもしれませんが、リモートで聞いていると、送信時に「ボツッ」という音だけが聞こえるので結構気になります。これはぜひ修正していただきたいところです。IC-7700はボツ音はしない、もしくは気づかないくらいでした。送信→受信時のボツ音は気になりません。ちなみに、DIGI-SEL ON時に周波数をスイープすると発生するボツ音はIC-7700でも出ていました。これもリグの前でオペレートしていればリレーの音がするので気にならないかもしれませんね。

 

・リモートからだとリグ内蔵アンテナチューナーを強制チューンできない

リモートからチューナーをONにすることはできますが、リグのTUNEボタンを長押ししないと強制チューンができないようです。リモートから強制チューン開始できるように機能追加していただくか、チューナがONで、SWRが悪かったら強制的にチューンを取って欲しいです。IC-7700は後者の仕様だったので問題なかったです。これもぜひ直していただきたいです。全バンド整合の取れたアンテナを用意するか、IC-PW1のチューナを使えば回避はできるのですが。。

 

・LANからCWサイドトーンが出ない

何度も何度も書いている本件ですが、LAN接続ではCWサイドトーンが出ないので、受信音声はPCを介してUSB、送信音声+制御はRIG単体でLANと、2系統必要になっています。CWサイドトーンさえ出れば、受信音声+送信音声+RIG制御をLANに集約できるので、安定性とレスポンスの改善が期待できます。ごちゃごちゃ言ってないでIC-7851を買えよ!と言うお気持ちはわからなくもないですが、それだけのために買える額ではありませんので、ICOM様、ぜひご対応をお願いいたします。。

 

他、何かあったかな??また何か気づいたら投稿いたします。

 

 

IC-7610 使用感まとめ

2 thoughts on “IC-7610 使用感まとめ

  • 2017年11月4日 at 9:27 PM
    Permalink

    今回も詳細な使用感のレポートをありがとうございます。まだ現物に対面していない一アイコムファンとして、御礼申し上げます。(本当は昨日近隣で試聴会が予告されていたのに、会場が100km近くも急遽変更なんて!)
    強近接信号の受信について、分かりやすく、ありがたいです。
    それから、私が最も気になったのが、「CW関係の設定が5アクション」!
    これで、CWでまともな運用ができるのでしょうか?酷すぎませんか?
    コンテストやペディ局との交信等で、問題になりませんか?
    デュアルウォッチ等数々の利点があっても、許容できるレベルかどうか、疑問符がつきました。

    他は、私はリモートをやらないし、RIGやAMPにANT切り替えが複数あっても、私の場合は、ローパスとコモンモード用のフィルターが1セットしかないので、フィルターを通した後で、手動で切り替えているので、許容範囲なのかなと感じます。
    でもリモートには、数々の超えるべき難問があるのですね。
    このサイトをアイコム関係者が見て、善処してくださることを、願っています。

    電波を出せるようになったとのことなので、ぜひベアフットでと、KWでの、実際の交信をしてのレポートを楽しみにしています。

    Reply
    • 2017年11月5日 at 12:10 AM
      Permalink

      CW関係の設定が5アクションというのは、CWサイドトーン音量、キーヤー種別(ストレートキーなど)くらいでしょうか。CWスピードとピッチについては、前面のつまみでワンアクションで変更できるので、通常のオペレーションでそこまで問題はでないのではないかと思います。そもそもリモートではCWサイドトーン音量含め、ほとんどの設定を変えることはできませんので!
      個人的にはピッチを奧に引っ込めて、その代わり、前面つまみにCWサイドトーン音量を出して欲しいですけどね。PITCHが前面にあると言うことは一般的に使われているのでしょうが、私は一度も触ったことありません。相手局の周波数がずれていたらRITでずらすので。どなたか使っている方いらっしゃいますかね?一回決めればいじることないと思うのですが。
      そもそもICOM機は、AFゲインを上げるとCWサイドトーンも連動して大きくなるお節介仕様なのでそこを今更見直してはくれないでしょうね。。

      リモート特有の乗り越えないといけない壁はいくつかありますが、各機器の電源ON/OFFとアンテナの切り替えには難儀しますね。現状アンテナは5本あるので、IC-PW1直が3本、1本はRCS-8V(アンテナ切替機)を介して1.9/3.5MHzを切り替えています。このアンテナ切り替え機は標準は手動切り替えなのですが、遠隔で切り替えられるように改造してます。1.8/1.9MHz切り替えはわずらわしいので、1本のアンテナで両方とも同調がとれるように工夫しました。コモンモードフィルタはアンプ直下の各アンテナの同軸に#43(6mは#61)のでかいトロイダルコアを入れて安価に対応しています。

      IC-7610はまだ送信してオペレーションできていないので、また何か気づくことがありましたらレポートいたします!

      Reply

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)